ねこと、手をつなごう。

「ねこと人間のしあわせな共生」をさまざまな角度から考えて行くブログです。

糖尿病になった猫&虐待にあった猫と暮らす私(pancia)が、 「猫と人がともにしあわせに暮らす」日々のために できることを探し、発信していくブログです。

殺処分や動物虐待について考えるきっかけー虐待されて捨てられた猫、パンナの不幸な生い立ちー

クローズアップ現代プラス「追跡!ペットビジネスの闇」を見て訪問してくださる方がいらっしゃるようなので、2016/0718追記しました>

猫ブームやネコノミクスと言われる裏で、犬や猫などの動物が虐待される事件や飼育放棄等で捨てられることは日常的に多数起こっています。

今日は私がこういった「犬や猫の虐待や殺処分」により一層、問題意識を持つきっかけになった猫、パンナとの出会いについて書いてみようと思います。

 

物心ついたときから猫好きだった私(幼い頃より生き物に興味があり、犬や猫はもとより、鳥や魚、爬虫類や野生の生き物など動物全般がとても好きです)は、もともと動物虐待や殺処分という言葉は知っていました。そういうニュースを聞くと心が傷み、いたたまれない気持ちになるものの、自分ひとりが何かできるようなことではないと思っていました。

しかし、実際に虐待されて死ぬ寸前だった猫(パンナ)をもらい受けてから、動物虐待は日常的に行われており、すぐ隣にある現実なんだと痛感しました。こうした現状を繰り返し発信していくことで、微力ながらも出来ることがあるのではないかと思いこのブログを立ち上げました。

 

動物虐待という事象は必ずしも故意に虐待する心ない人間だけの仕業ではなく、ごく普通の人たち(動物にはあまり興味がないか無関心な人たち、飼うには飼うけれども動物は”家族”にはなりえず、あくまで従属する家畜的に扱うものという昭和型飼育スタンスの人たち、自分のペットは可愛がるが他所の動物は知らんというスタンスの人たち)においても、自分が虐待や遺棄をしている自覚や意識のないまま、結果的にはその行いが虐待や遺棄につながってしまっている人も多いのではないかと思います。

●育てられるあてのないまま子猫を産ませてしまい、困り果てて生まれた子猫を捨てる

●自分の飼い猫についても去勢をしないまま外出させ、他所に子供を作らせ放題にする

●引越しや結婚出産等の何らかの事情で「もう飼えなくなったから」と無責任に生き物を捨てる、放棄する 

●責任は持てない・自宅では飼えないけど「かわいいからと餌をあげて猫を集める」等、周囲・近隣への迷惑や影響を考えない自分勝手な行いをする

など、ことの発端は善意から出た行いでも、結果的に「動物たちにとって不幸な結末を招いてしまう」ような行動をしてしまう人も少なからず見受けられます。

 

悪質な業者を法律によって取り締まることはできても、ごく普通の人々に「何は虐待で何はそうでないのか」を啓蒙していく方がより一層難しいことなのかもしれないと私は思っています。

 

「人間も動物もお互いにとって一番心地いい距離感で(動物が好きな人も嫌いなひとも無関心な人も)共生していくには何が必要なのか…」ということは私にとって、時間をかけて探し求めていくテーマだと思っていますので、このブログでは今後、猫や犬等にまつわるニュースや問題(殺処分の現状、虐待、飼育放棄、遺棄、多頭飼育崩壊と保護活動、啓蒙など)について、私が思うことや活動についてもお知らせしていきたいと思っています。

こういった猫ブログを読んでくださるのはおそらく動物が好きで、そのような事件や事象について問題意識をお持ちの方が多いと思いますので、ぜひ私と一緒に考えていただけたら嬉しいです。

 

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2016年5月現在、1歳のパンナ。いっぱしのもふもふ猫になれました!

 

パンナ(ニックネームはパンちゃん、白黒Mix…これはハチワレに入るのかな?の女の子)は2015年の5月頃、福島県ののどかな地域で生まれ、2016年2月に縁あってうちの子になりました。母の友人のおばあちゃん宅で外猫として餌をあげている、十数匹の猫が生んだ子の1匹だそうです。

このおばあちゃん宅に60代くらいの独身の息子さんがひとりいました。どうやら彼は猫嫌いのようで、おばあちゃんが餌をやっているのをよく思っていないようです。

(もちろん野良猫に餌をやるという行為に関しては、いろいろなご意見があるとは思いますが、今は一旦ここではそのことは話題にしないこととします。)

 

 パンナはひとことでいうと「やんちゃで屈託の無い子」です。まだ若い猫らしい性格なので私はかわいらしいと思うのですが、嫌いな人からしたらとても迷惑な子なのかも知れません。

とにかくじっとせず走り回り、他の猫や人にちょっかいを出します。(私の足やシアンの足・しっぽに上ったり甘噛みしたりしてまとわりつきます。あまりひどいと私もコラッ!痛い!!と怒るのですが、シアンがウウー!!って怒っているのをみても、そりゃそんなことされたら怒るよね…と共感してしまいます。)

1歳になって最近少しだけ落ち着いてきた感はありますが、じゃじゃ馬猫娘です。

本人(本猫)はもちろん悪気なんてなくて遊んでほしいだけなのですが、かなりのドタバタぶりに周りは面食らってしまうのでしょう。

 

母が聞いた話では、このおばあちゃん宅でもかなりやんちゃをしていたらしく、夜に屋根の上を走り回っていたとか。堪え兼ねた息子さんが仔猫だったパンナを捕まえて一度、付近の川に流したそうです。しかし、その当時水量があまりなかったのか、パンナは自力で川から這い上がってもといたおばあちゃん家へ戻ってきたとのことでした。

(猫にも帰巣本能ってあるんですね…。この子の他にもやんちゃ猫はたくさんいるようですが、他の子は野良らしく警戒心が強いのでなかなか人間に捕まらないようで…パンナは人間が好きなのですぐ捕まってしまったのでしょう)

 

母たちが夜に車でおばあちゃん家を訪ねた際、暗闇の中でかすかに動くものを見つけ、近づいてみるとそれは、大の字にうつぶせになり、べったりとお腹がトリモチに張り付き、身動きが取れずにいる1匹の仔猫でした。…そう、パンナです。

しばらくしてもパンナのやんちゃぶりは収まらなかったのか、またしても息子さんに捕まり、今度はネズミ捕り用のトリモチ(ゴキ●リホイホイ等の中に貼ってある、ベタベタした粘着性の強いシート状のしかけ)に貼り付けられてしまったのでした……(そのときのパンナの気持ちを考えると、今も胸が締め付けられます…この子は何を思っていたのでしょう…)

息子さんは「そのうち捨てとくから放っておけ」と言ったそうですが、もうほとんど動かず鳴きもしないその仔猫を、母は何とかトリモチから引きはがし、連れて帰ることにしました。ご飯とお水を与え、ベトベトになった体を除光液と温めたタオルで繰り返し何度も拭いて……仔猫のパンナは何とかこの試練をも乗り越え、持ち堪えたのでした。

 

この話を聞いたとき、私はこの子の「生きる力の強さ」を感じました。生命力がキラキラしているように眩しく思えて、久しぶりに心が熱くなりました。

今思えば、私自身が大人になることと引き換えに、日々に忙殺されて失ってきたものをそこに見たからかもしれません。

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トリモチから剥がされて数日のパンナ。

 

私が初めてパンナに会ったのは2015年の12月30日に帰省したときでした。初めて会ったその日に、パンナは私になついてくれて一緒のお布団で寝てくれました。私が帰る日、ホームセンターで猫じゃらしのおもちゃをひとつ彼女に買ってあげました。その日から、それはパンナの宝物になってずーっと持って歩いているんだよと母が連絡してくれました。(今はもうボロボロになって正体がなくなりましたが)

 

それから2ヶ月、私の頭の中からパンナのことが離れなくなりました。彼女はどうしているかな、元気にしているかな、大きくなったかな?と、仕事をしていてもいつも気になっていました。

糖尿病になってしまった12歳のシニア猫(シアン)のことを考えれば、2匹めを迎えるなんてそれまで思いも寄らないことでした。ペットショップなどでかわいいな〜と思うことがあってもそれはそれ、という感じで見ていました。

それに、母たちが命を救ってかわいがっている仔猫を、よこから私が連れてきてしまうのも気が引けていました。(もともと母宅には当時3匹の先住猫がいましたが、わりとうまくやっているようでした。)

 

だけど日に日に想いは募り、増すばかり…(恋のようです。。。)

何とか私が、「不幸な生い立ちの分まで、彼女を幸せにしたい!!」と強く想うようになり…母に「パンナを私にもらえないかな」と気持ちを打ち明けました。

母はしばらく考えて「もしかしたら、私たちはもう歳だからパンナを看取るより先にいってしまうかもしれない。もしそうなったらと考えると、私たちが育てるよりあなたが育ててくれた方がパンナは幸せになれる。パンナの幸せを一番に考えたらそれがいいと思う。」と言ってくれたのでした。

私は親も自分も歳をとったという現実に、少々複雑な気持ちになりましたが、こうしてパンナははるばる福島から千葉へやってきました。

 

シアンはおとなしくほとんど鳴かないような子なのですが、やはり少々面食らって持て余しているようです。でも最近やっとお互いの間合いがわかってきたのか(仲良しとまではいきませんが)、ほどほどの距離感でいるようです。

 

パンナは生い立ちは不幸だけど、今後はラッキーガールになれるといいなぁと思っています。

こうしてブログを書くことになったのも、猫たちがいるからですし、私は日々たくさんの元気を彼らからもらっています。パンナが元気でここにいてくれることに感謝して、私は猫さんたちにしてあげられることを精一杯していきたいなと思っています。