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糖尿病になった猫&虐待にあった猫と暮らす私(pancia)が、 「猫と人がともにしあわせに暮らす」日々のために できることを探し、発信していくブログです。

猫が糖尿病になってしまったら1〜愛猫がいつまでも元気でいてくれるためにできること〜

私がブログを書こうと思ったきっかけの大きな理由の一つは、「シアンが糖尿病になったこと」です。ある日異変に気付き、糖尿病だと知るまでにそれはそれは動揺し、緊張し不安になったものでした。

糖尿病が発覚して1年半ほど経った今、シアンの持病を、当たり前の日常として受けいれられるようになりました。しかしここに至るまでは平坦な道のりではなく…車も持たない独身女性の私にとって、体力的にも精神的にもハードなことではありました。しかし、猫と暮らすということはそういうことも全て含めた上でのことです。

今まで全く手のかからなかったシアンが病気になったことは、私にとって「猫と暮らす、ともに生きる」ということの”本質”、つまり「私にとって猫とは何か」を改めて自分に問うような出来事だったのです。

 

「猫が病気になってしまった」という人は私と同じように、おそらくネットで「糖尿病になった猫、他の様々な病気にかかった猫のこと」をできる限り調べるはずです。

私もずいぶんとその際はネット上の、どなたかの過去の書き込みに助けられました。「猫の病気について」丁寧にまとめられているサイトも何件かあり、本当に心強く感じました。もしもインターネットのない時代だったら、私は一人で不安に押しつぶされていたかもしれません。

「うちの猫の糖尿病について書くことが、他の誰かの役に立つのではないか?」「これは文書としてどこかに残しておき、たくさん溜まったらアーカイブとして保存すべきではないか?」と思ったことが、私がこうして記事を書いている理由です。

 

12歳になるうちの猫シアン(ロシアンブルーの男の子)は、2014年11月に糖尿病が発覚するまで、定期検診以外で病院にかかったことのない、本当に手のかからない子でした。

 

彼は一言で言うと優等生。人間が好きで宅急便やさんが来ても玄関まで挨拶に行き、偏食もなく出したものは何でもよく食べ、それでお腹を壊すようなことも特になく、与えられたベッドを使い、名前を呼べば走ってやってきて、「おやつ」と言えば「お手」を出し、おまけにトイレは人間の水洗トイレで済ませてくれるという…
親バカながら、なんて賢く素直で物分かりのいい猫なのだろうと思っていました。
(私にとって初めての猫がシアンでしたので、猫はだいたいこうなんだろうと思っていたら、パンナを迎えてそれが思い違いであったと最近思い知らされました。今更ながら、当たり前なのですが猫だって十猫十色ですね。でも「みんな違ってみんないい」だな〜とつくづく思っています。)
 

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都会の夕闇に黄昏るシアンさん。哀愁と中年の渋さを感じます。
 
そんな彼の異変に気付いたのは、急に飲水量が増えたことからでした。
「あれ?やけに水を飲んでいるな?」「そういやトイレも近いような…」
朝晩1日2回、ご飯を出すのと同時にお水を器に入れて出しているのですが、ある日帰宅すると水の入っていた器がほとんど空になっていました。今まで同じ器を使ってきたのですが、水が足りなくなるほど飲んでいるのを見たのは初めてでした。これは何か変だなと思い、ネットで調べてみると…
 
"猫はもともと砂漠の生き物だったので、本来あまり水を飲みません。もし急に飲水量が増えたときには、腎臓病の疑いがありますので、すぐに病院へ連れて行きましょう"
"猫の腎臓病は一度発病すると治らず、いずれ死に至ります"
 
頭の中が真っ白になりました。
…もし腎臓病だったら…
 
私はすぐに動物病院に行き、すがる想いで獣医さんにシアンの様子を話しました。
シアンは血液検査を受け、しばらく待ったのち、結果はすぐに通知されました。
 
「血糖値の値がとても高くなっていますね、これは糖尿病です。」
 
「糖尿病は一度発病すると基本的には一生涯完治する事はありません。稀にインスリン注射が必要なくなる子もいますが、この先はずっとインスリンが必要だと思っておいてください」
 
 「ただ糖尿病は腎臓病などの他の病気と違い、すぐに病状が悪化して死に至るような病気ではありません。上手に付き合えば十分に寿命を全うできる病気でもあります。ですから、他の病気を併発させないことが一番です」
 
「いまのところ、腎臓病は特にありません。ただ腎臓病を併発することが怖いので、フードは腎臓病を予防するものに切り替えた方がいいでしょう」
 
 頭がぐるぐる、目が回っていたような感じで、告知されたあの瞬間の事はあまり覚えていません。ひとまず腎臓病ではなかった事にホッとひと安心。しかし元々腎臓病ではないかと思い込んでいたので、あらたに糖尿病という病名を聞いてまた動揺してしまいました。糖尿病ってメタボのお父さんとかがなるようなイメージを持っていたのですが(失礼…)、シアンは特に肥満な猫ではなかったので…
糖尿病?痛風とかになってしまう病気??(後で調べたところ、猫は痛風にはならないとのことです)先生の説明を聞いてうなずくことに精一杯でした。
 
その時は「なぜうちの猫が糖尿病に?」と思いましたが、今思えば、仔猫の頃から彼は甘いものが好きでしたよ…
私がプリンやアイス、あんこなどを食べていると「くれくれ」と言って手を出してくるので、ほんの少しならとついついあげてしまっていたのです。もしかしたら人間にとってはほんの一口でも、猫にとっては長年かけて「糖分とりすぎ」になってしまっていたのかもしれないと猛烈に反省しきり…
いくら可愛くても、いや可愛いからこそやはり、猫には猫のためになる食べ物をあげるべきだなと思い知ったのでした。
 
「12時間おきにインスリン注射が必要になります。今から注射の仕方を少し練習しましょう。ここのあたりをつまんで三角の真ん中に打つんですよ」
先生はそう言って生理食塩水と注射器を取り出し、シアンの背中の皮を上手につまんでスイッと刺しました。
シアンは微動だにせず、声もあげません。彼は今まで定期検診の時に注射されても、声をあげることもなく、何かを悟ったようにおとなしく、いつもされるがままになっている子なのでした。
 
「はい、じゃあやってみましょうか。はじめは難しいと思うのでここ、剃っておきますね」
 

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剃られた背中が痛々しい…
 
私はやっとの想いで、背中の毛を10センチ四方に剃られたシアンの皮膚をつまみ、恐る恐る針を刺そうとするのですが、怖くてなかなか刺すことができません。
私の動揺と恐怖心が伝わるのか、シアンも怖がって逃げようとします。
余計に焦って空回りする私に先生は、
「大丈夫、ゆっくりでいいですよ。」と穏やかに声をかけます。
 

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今は注射も手早くできるようになりました!

 
何とか注射をすることに成功して、疲れ果てた私は帰宅するなりグッタリしていました。しかし一方で散々な目にあったシアンは、思いの外ケロッとしているように見えました。
やっと我が家に帰ってこられてホッとしたのでしょう。
 
「この先ずっとインスリン注射生活なのか…毎日この子に2回も針を刺すのか
闘病生活は長期戦です。糖尿病は上手に付き合えば寿命を全うできると言ってもらえました。
 もちろんシアンの健康が最優先で、できる限りのことを最大限にしてあげたいのはやまやまなのですが、動物は当然保険診療は効きません。場合によってはかなりのお金がかかるようです。
愕然と肩を落とし落ち込んで惚けている私に、いつもと同じように目を細めてスリスリしてくるシアンは、「どうしたの?大丈夫だよ。僕、注射頑張るからママも頑張ろうよ」と言っているように思えました。
 
「先生は糖尿病でも長生きは出来ると言ったんだ、
そうだよね、頑張ろう。やるしかないんだから。私がシアンを守るんだ」
 
それから私は、しばらくの間毎日インスリン投与の記録をつけていました。
 インスリン投与は12時間おきが基本ですが、会社勤めをしている私はキッチリ12時間おきということが難しい日もあり、先生に相談したところ、1時間遅れるくらいならなんとか問題ないということでした。一番怖い(死に至る可能性が高いのは)高血糖より低血糖状態になることだと言います。当然インスリンを打つ時間の間隔が12時間より短くなってはいけないということだったので、もし規定の時間に次の注射が打てない状況なら、1回空けて(お休みにして)打つ方がいいですと言われました。
 ※ ※ ※ご注意 ※ ※ ※
このブログに書いている、動物病院の先生の「猫の糖尿病」への見解等は、あくまでシアンの病状等様々な要因や環境を鑑みての発言ですので、すべての他の猫さんに当てはまるとは限りません。もし猫さんに糖尿病の疑いがあったりすでに発病してしまった際は、素人判断でインスリン量を調整したり、投与回数や時間を変更してしまうことは大変危険ですので、十分に担当の獣医さんへご相談ください。
 

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毎日「何単位(量)打ったか」「何時に打ったか」「どんなご飯を与えたか」を記録していました。
(人様にお見せするとは思わなかったので、荒れた字で書きなぐってありお恥ずかしいのですが)
 
その後、動物病院への通院頻度は初めの1ヶ月ほどは週2、半年ほどでは月4、1年半経過した今は月1程度に減りました。会社勤めの私にとっては、初めの1ヶ月が様々な面で大変でした。病院は19時には終わってしまうので、なんとか仕事を片付けて帰宅し5キロのシアンをキャリーに入れて自転車の前かごに乗せ(斜めになって窮屈そうでしたね。。。私より彼の方が大変だったはずです)、自宅から30分ほどの距離を(なぜか坂の上の動物病院を選んでしまったのだな…)せっせと漕いで通ったのでした。
あの時は必死で、どうなることか五里霧中な感じでしたが、血糖値が安定して特に問題なく生活できるようになった今、変わらずシアンがいてくれることに幸せを感じるのでした。
 
もしもあなたの愛猫が糖尿病になってしまっても、慌てずに冷静に、あなたが今できる最善のことを猫さんにしてあげられますよう、このブログが多少でもお役に立てればいいなと願っています。
 
次回のブログでは「シアンが糖尿病になった時〜血糖値が安定して通常の生活ができるようになるまで」に役に立ったこと、参考にさせていただいたサイトさん、
また今後「猫を病気にしない、猫が健康でいられるために」と私が気をつけていることをここに書いておこうと思います。
 

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これはシアンが糖尿病になったその日から、我が家の冷蔵庫に貼ってあるメモです。これもネットから見つけた情報で、もうお守りのようなものです。