ねこと、手をつなごう。

「ねこと人間のしあわせな共生」をさまざまな角度から考えて行くブログです。

糖尿病になった猫&虐待にあった猫と暮らす私(pancia)が、 「猫と人がともにしあわせに暮らす」日々のために できることを探し、発信していくブログです。

猫は野菜か? ペット業界についてちょっとマジメに考えてしまった話。

久々にペットショップで衝動買い

我が家に黒猫さんがやってきました!!って、なんだぬいぐるみかよって思ってますね? ぬいぐるみを買うことになるとは思いもよらなかったのですが、うっかり目があってしまいやられました。一目惚れってやつです。ショーケースの中の子猫ちゃんを衝動買いするわけにはいかないので、ぬいぐるみの猫さんを連れて帰ってきましたよ。

いや、今日はわりとまじめに考えたよってお話で、猫は野菜か?っていうテーマです(笑)

これから動物を飼いたいと思う方も、もしかしたらこのブログを読んでくださっているかもしれないと思い、書いています。

 

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目があった瞬間、一目惚れしてレジへ連れてったくろちゃん。顔丸い、耳丸い、おてても丸い。おまけに金色のまん丸お目目。どうもうちのパンナに似てると思ったら、連れて帰らないわけにはいかなかったのです。このぬいぐるみ、かなり出来がよくてお気に入り。ちょっと重さがつけてあって、そこも本物の猫を抱っこしているよう。猫が飼えない方にも人気のようす。他の種類も欲しくなってamazonで見たら高評価でびっくりした!

 

先日用があって池袋へ行った帰り、WACCA池袋というわりと新しくできた(とはいえ2014年秋なのでもう3年目か)商業施設へ立ち寄りました。私は初めて行ったのですが、お目当ては猫グッズ専門のペットショップ「ネコセカイ」というお店。

necosekai.net

 

店内はそんなに広くないのですが、猫雑貨がたくさん。そしてショーウィンドウの中には、顔中の筋肉が弛緩して溶けてしまいそうになるくらい可愛い、天使のような子猫さんたちがたくさんいましたよ。

全て血統書付きの子たちで、スコティッシュホールド、マンチカンノルウェイジャンが数匹。どの子も2〜3ヶ月くらいでしょうか。小さくか弱い体で一生懸命ご飯を食べたり何かにじゃれたりしていました。

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天使すぎてたまらんのです... ただただ日がな一日中あの子を眺めていたい。触れなくてもいい、見ていたいんだ。「頼むから幸せになってくれ」と、身分違いの恋をして、遠くへ嫁ぐ彼女のことを密かに思う青年みたいな、謎の昭和映画的設定の人の心境になってしまった(なんだそれ)。

 

子猫さんのお値段をみて腰が抜けそうになった

しかし、その掲示されたお値段をみて腰が抜けそうになった庶民の私…50万円以下の値段の子はおらず。しばらくペットショップには行っていなかったので、相場観はわかりませんが…。ネコノミクスとか言ってるけど、今こんなことになっているとは思いませんでした。

ここのペットショップのガラスケースの中はそれなりの広さもあり、掃除もきちんと行き届いているようでした。また、飲み水は循環式のもので、中に各1台ずつミニクーラーのような室温調整の機械も設置されていました。生体販売には賛否両論あるところですが、ネコセカイさんはきちんとメンテナンスをされ、猫の状態を管理しているショップのようだと感じました。

ペットショップで販売されている猫さんたちはお店にとって商品ですから、きちんとした管理をしようとすればするほど、販売価格は高額になって然りだと思います。検査やワクチン等医療費、フードやトイレ砂の管理、掃除、それらを担うスタッフの人件費。手をかければかけるほど、そこにはコストがかかるので、それをペットの販売価格に乗せなければ経営は成り立たないはずです。

むしろあまりに安い値段で売っているところは、劣悪な環境(パピーミルのような)で大量生産した動物を売るブリーダーから安値で卸されていたり、管理するスタッフがいないので手が回らず、掃除がされていなかったりというということもあるでしょう。

 

動物も野菜も同じ?

私がペットの流通において一番由々しきことだと思っているのは、あらかじめ「ロス」が想定されているということ。問題にしているのはそのロスコスト分が販売価格に乗せられていることではなく、「ロスがあって然りという考え方」です。

このネコセカイさんがブリーダー直買い付けなのかセリで落としているのか私は存じ上げないので、ここのお店のことではなく一般論なのですが、通常ペットショップに並んでいる子は「選ばれた子」=商品価値が高いものだけなのです。

例えば野菜や魚は、築地市場のような市場でセリ人(バイヤー)のおじさんたちが競り落としたものがスーパーなどに並び、消費者である私たちの口に入ります。私たちが普通に買い物している魚や野菜はバイヤーが吟味してきたものであり、その「1つ」の裏に「たくさんの廃棄」があって商売が成り立っています。

野菜であれば、スタート地点である生産者の方でキズのついたものは廃棄してからセリに出し、それを買ったスーパーでも、持ち運びの際にキズがついたり傷んだものは陳列前に捨てるでしょう。そしてそうした「廃棄される数」は最初から織り込み済みなので、もともと商品の価格に上乗せされて売られているのです。

それらを全て犬猫などのペット動物に置き換えるとどうでしょう。ブリーダーはセリに出す前に商品価値の低い動物を間引きます。セリで買い付けられた子の約半数が、店頭に並ぶ前の搬送中等に死亡しているという話も聞きます。店頭では「最終的に売れ残りとなる子の数」をあらかじめ想定し、その分の販売機会損失分も販売価格に計上しているでしょう。

ペットショップの綺麗なショーケースで可愛い姿を見せてくれている子は、選び抜かれた1匹であり、その裏でたくさんの選ばれなかった子たちには、不遇の道が待っているのです。

 

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「ぬいぐるみとかいらんから、鶏ささみにしてよってこないだ言ったよね?」という顔をしています。スマン。

 

これから動物を飼おうとする人はぜひ「厳しい目を持った賢い消費者に」

ペットショップを無くそうとか、ブリーダーからペットを買うななんて主張するつもりはありません。ごく一部、極悪非道の業者がマスコミで取り沙汰されていますが、ペット業界の全てが悪質だなんてことはありえませんし、動物を愛し、真っ当にお客さまのためを思ったご商売をされている方がたくさんいることと思います。生体販売の是非については思うところもありますが、ここの議論はまた別の機会に譲ります。

しかしながら、利益を高めるためなら「なんでもしていい」わけではありません。私は生き物を扱う商売は「経済合理性だけを追求してはならない」と思います。動物の販売業者が野菜の販売業者と同じ感覚で商売をすることが、あってはならないと思うのです。それは「生命を扱う商売がゆえの宿命である」と考えます。生命について語るとき、そこには必ず倫理の話も不可欠だからです。

 人も動物も含むたくさんの犠牲の上にしか成り立たない利潤、商売であれば社会にとって悪影響しか及ぼしません。そんな自己中心的な商売は長く続かず、いずれ淘汰されていくでしょう。しかし現状はまだまだ、動物たちの涙の上に私腹を肥やしている輩が後を絶ちません。

そんな悪徳な業者を排除し、ペット業界に自浄作用が働くようにするためにも、私たち消費者の側が正しい知識や興味関心を持つことが大切だと思います。生き物をペットショップやブリーダーから購入したいという人は、厳しい目で業者を選ばなければ、不幸な目に遭う動物を不用意に増やす手助けをすることになってしまいかねません。

 

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猫さんの歯ブラシ立ても購入。リップクリーム立てとして使用。

  

動物を飼いたいと思いたったら、「ちょっと慎重すぎるくらい」でちょうどいい

動物を入手できる経路にはペットショップやブリーダーだけではなく、保護猫を譲り受けるという方法もあります。

保護された犬猫の譲渡の条件には「終生飼育」と書かれています。むしろわざわざこのことを強調せねばならないほど、人間側の身勝手な理由で保健所へ持ち込まれる動物が多くいるという現実があるのです。

譲渡の条件には「未婚の同棲カップル、若い夫婦、独身者、60歳以上のシニアには譲渡できません」と書いてあることが多いのは、本人たちの別れ・結婚・出産・引っ越し・死去など「環境が変わったという理由で動物を捨てる人が多いから」であり、過去の経験にもとづいて、初めからそういうリスク要因を排除しているということです。

それもまた、少ない人員と最小限のコストで運営している保護猫団体のことを知れば知るほど仕方のないことだと、妙に納得してしまいます。

ペットショップやブリーダーから純血種の子をと望む人も、保護団体・保健所・シェルター等から引き取り手のない子をと望む人も、道端である日拾ってしまった子を自分で飼うと決めた人も、その理由が自分にとって納得できるものかどうかはきっと一番大切なことです。

「ペットを飼いたい」と思ったとき、数年後、10年後、15年後の自分の、または家族の未来はどうなっているか。状況が大きく変わっているかもしれない。

小さかった犬は大きくなって家の中で場所をとるようになるかもしれない。散歩だって朝晩毎日、雨の日も風の日も休めない。シャンプーだってしてあげなければならず、週末は時間を取られるかもしれない。

かわいかった子猫は発情期になったら、おぞましい声で夜中泣き続けて眠れないかもしれない。抜け毛の時期には家中が毛だらけになって洗濯物にも毛がついて困ったりするかもしれない。歳をとって認知症になったらそこらじゅうで粗相をするかもしれない。

そうなったとき、自分はどうするのか。

それを想像した上で、「何が起こっても」「最期まで」その子と寄り添って生きていくことができるかどうか。一旦冷静になって自分に問いかけてみてほしいと思います。ご家族がいる方はぜひ、みんなで真剣に話しあってみてほしいと思うのです。

 

人生に失敗や後悔はつきもので、それは必ずしも悪いことではないけれど、こと動物を飼うことにおいては「この子を飼ったことは失敗だった、後悔している」なんてことがあってほしくないと切に願います。どうか、そこは頭から湯気が出るほど考えて、後から考えても正しかったと自信を持って言える判断をしてください。

 

もしそれだけ考えてみてまだ「生き物を飼いたい、一緒に暮らしてみたい」って方、

ぜひぜひ、めくるめく動物との暮らしへようこそ!

きっと彼・彼女らはかけがえのない素敵な経験をもたらしてくれるはずですよ。

 

お邪魔妖怪ねこ娘さんより

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あたしとこの子が似てるなんて、あたしは思わないのにゃ。 だってあたし、こんなにまん丸くないにゃん。 

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あたしたちはいつも「猫を飼おうって人には、たくさんちょっかいを出して遊んであげよう!」と思ってるにゃ。だって人間っていつも大きな画面をみてじっと動かなかったり、字がいっぱい書いてある紙を見つめて動かなくなってるにゃろ。いつも座ってて暇そうだからかまってやってるにゃん。あたしたち、とっても親切なんにゃよ。